最近、久しぶりにあった友人が私の時計を見て、こんなことを言いました。
「その時計何?なんだセイコーか。」
「高級腕時計と言ったら、オメガ、ウブロ、ロレックスとかだよね。」
全ての人が時計に興味がある訳ではないですし、全ての人がグランドセイコーを知っているとも思ってはいませんでしたが、ふとこの会話がきっかけで、私が愛してやまないグランドセイコーのスプリングドライブをもっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。
そんな背景もあり、本記事では2014年から私が愛用しているグランドセイコーのスプリングドライブの魅力を語りたいと思います。
本当に唯一無二で世界最高峰の腕時計ですので、この記事によってスプリングドライブの魅力が一人でも多くの人に伝われば幸いです。
グランドセイコーとは
グランドセイコーはセイコーが1960年に立ち上げた高級腕時計ブランドです。
トヨタとレクサスの関係みたいなものです。
セイコーは元々世界初のクオーツ式時計を開発した程の素晴らしい技術を持っていましたが、そんなセイコーが「世界と戦える高精度時計」を目指して生まれたのがグランドセイコーです。
グランドセイコーはまさにセイコーの技術の集大成ともいえるブランドで、実際、時計の本場スイスで行われた機械式腕時計の精度を競うコンクールで上位を独占したこともあるようです(その後、セイコーが独占するせいでそのコンクール自体がなくなったといわれている)。
日本の職人が一から丁寧に作り上げる純国産の腕時計ですので、まさに世界最高峰の国産腕時計といえるでしょう。
スプリングドライブとは
そんなグランドセイコーの腕時計には、①機械式、②クオーツ式、③スプリングドライブ、という3タイプありますが、この「スプリングドライブ」は世界で唯一グランドセイコーだけが持つ、独自の駆動機構(ムーブメント)です。
スプリングドライブは、機械式時計に用いられるぜんまいを動力源としながら、クオーツ式時の制御システムである水晶振動子からの性格な信号によって制度を制御することができます。
つまりスプリングドライブは、機械式時計とクオーツ式時計の両方の良いところを取り入れたハイブリット型の時計といえます。
この設計のおかげで、大事に使えば一生使えます。
メーカーは3年に一度のオーバーホールを推奨していますので、寿命が気になる方は定期的にメンテナンスをすると良いでしょう。
ちなみに私のスプリングドライブは6年間一切メンテナンスをしていませんが、購入当時と変わらないパフォーマンスを発揮しています。
私が伝えたい、スプリングドライブの魅力
さて、ここからが本題です。
何故私がグランドセイコーのスプリングドライブに魅了されているのか、その理由を語りたいと思います。
上品で洗練されたデザイン
高級な腕時計の中には、針が沢山あったり、ゴツゴツしていたり、個性的なデザインをしていたりと、やたら主張の強いものが多いですが、グランドセイコーはその点違います。
「最高の普通」そして「実用時計の最高峰」というブランドのコンセプト通り、ビジネスシーンでもカジュアルシーンのどちらでも使える、上品で洗練されたデザインとなっています。
電池の交換不要
スプリングドライブは機械式と同様にぜんまいを動力源としており、装着していれば勝手にぜんまいが巻かれる為、電池の交換は不要です。
全く使わなくても丸三日は針が動き続けるので、もし週末の土日に全く時計を付けなかったとしても、月曜日に針が止まってしまうという心配はありません。
クオーツ式時計と同様のシステムを用いて高精度を実現
通常、機械式時計だと1日に何秒か時間がずれてしまうので、一か月も使っていると2~3分は簡単にずれてしまいます。
しかし、スプリングドライブはクオーツ式時計と同じ制御システムを用いている為、機械式よりも遥かに精度が優れています。
純粋なクオーツ式時計よりは劣りますが、3カ月使っても時間のずれは1分以内ですので、全く気になりません。
完璧な人間よりもちょっと欠点がある人間の方が魅力的なように、ちょっとだけ時間がずれることにむしろ愛おしさを感じます。
男のロマンを駆り立てる職人の技術が詰まった機械式
車やバイク、パソコンなどの精密機器を好きな男が多いように、やはり精密機械というのは男のロマンを駆り立てます。
スプリングドライブのムーブメントは時計界で最先端ともいえるレベルの精密機械ですので、それを身に着けているとワクワクします。
スタイリッシュな表のデザインとは対照的に、裏側はスケルトンになっており、機械がクルクル回る様子を見ることができるので、時々眺めてしまいます。
世界に誇れるメイドインジャパン
既に書いたように、グランドセイコーはセイコーの技術の集大成ともいえるハイクオリティな時計であり、全ての製造工程が日本で行われている国産時計の最高峰です。
本場スイスのコンクールでも上位に入るように、世界でも高い評価を得ています。
ちなみに日本の玄関口ともいえる成田空港に国際線で帰国すると、税関までの通路の間に大々的に巨大なグランドセイコーのポスターが掲載されていますので、もはやグランドセイコーは「日本の代名詞」といっても過言ではないかもしれません。
世界唯一の技術「スプリングドライブ」
「限定」とか「特別」という言葉に弱い日本人的な発想かもしれませんが、「スプリングドライブ」という世界唯一の独自技術にはやはり魅力を感じてしまいます。
このスプリングドライブは他の時計とは違う「特別感」をもたらしてくれます。
時計の本質にこだわっている感じがする
私は、時計の本質は「時間を知ることのできる機能」であり、時計の価値はその機能を生み出す「緻密な職人技」にあると思っています。
しかし、個人的な印象として、ロレックスなどの高級時計を買う人は機能よりもブレンド名やファッション性を重視している人が多い気がしています。
勿論ファッションとして腕時計を選ぶのを否定するわけではないですが、個人的には機能にこだわりたいですし、スプリングドライブは「知る人ぞ知る逸品」という印象がありますので、そういう意味でもグランドセイコーは素晴らしいと思います。
(おまけ)妻からのプレゼント
あとこれもかなり個人的な理由ですが、私が今使っているスプリングドライブは妻からプレゼントとして貰ったものなので、特別な思い入れがあります。
こんなにも魅力たっぷりのスプリングドライブですので、プレゼントしてもらった時はとても嬉しかったです。
一生モノの宝物です。
個人的には、人に腕時計をギフトとして贈るのであれば、スプリングドライブはかなりおすすめです。
まとめ
色々とグラドンドセイコーの魅力を書き綴りましたが、とにかくスプリングドライブは最高の腕時計です。
是非、店頭で実際に手に取って見てみてください。