死ぬまでに一度はオーロラを観たいと思っていても、「結局どこに行ったらいいの?」と思っている人は多いと思います。

私自身、実際に調べてみると地域ごとに一長一短があったので、旅行計画を練る際には何処の国・地域に行くべきか迷いました(オーロラ鑑賞レポートはこちら)。

私がオーロラを観に行く場所を検討するにあたって重要視したのは、①アクセス、②鑑賞可能時期、③オーロラ遭遇率、④気温、⑤オーロラ以外のアクティビティの有無、です。

結構頑張って情報収集し、各国各地域おける人気のオーロラ鑑賞スポットの特徴について比較検討をしましたので、その内容を以下に纏めます。


オーロラ旅行の2大地域「北米」と「北欧」の違いは?どっちが良いの?

オーロラを観られる場所の大きな括りとして、北米と北欧の2地域があります。それぞれ一長一短あり一概にどちらが良いとは言えませんが、主な特色は以下の通りです。

北米・北欧共通の特徴

オーロラのベストシーズンは殆ど同じ
日照時間が短く、かつ大気が安定する時期がベストシーズンとなりますが、北米・北欧のどちらも大きく変わらず、大体9月~3月です。オーロラ=冬というイメージを持っている人が結構いますが、オーロラは夏でも見られます。また、地域差はありますが、初雪が降り始める時期から春先まで(10~1月)は雲が若干増える傾向があります。

オーロラの出現時間のピークは真夜中
オーロラ鑑賞に適した時間帯は、北米では22時から深夜2時頃まで、北欧では19時から深夜1時頃まで(ピークは23時以降)と言われています。北欧の方が若干早い時間にオーロラを観ることができると言われています。

オーロラの規模も北米・北欧で大差なし
オーロラの規模は太陽の活動度によって決まります。その為、太陽の活動が活発なタイミングにオーロラオーバルと呼ばれる緯度60~70度の地域にいれば、北米であろうが北欧であろうが、大規模なオーロラが見える可能性は高まります。
アメリカの「Space Weather Prediction Center」が出しているオーロラ予報を一度見れば、オーロラの規模感や分布に関して具体的なイメージが湧くと思いますので、是非一度ご覧ください。

「Space Weather Prediction Center」のオーロラ予報はこちら(外部リンク)
(天気予報のように動画でオーロラの観測確率の推移を見ることができるので面白いです!)

なお、オーロラの規模は、27~28日の太陽の自転周期や、約11年の太陽の活動周期と連動して周期的に変化すると言われていますが、活動極小期の2018年、2019年にも大規模オーロラは出現しているようなので、結局のところ規模が大きいオーロラが見えるかどうかは時の運だと思います。

北米でのオーロラ鑑賞の特徴

メリット
オーロラ遭遇率が高い
北米のオーロラ鑑賞地は内陸部に位置している為、晴天率が高いです。

日本語ガイド付き、好待遇の現地ツアー
カナダでは多数のワーホリ(ワーキングホリデー)の若者がツアー会社でアルバイトをしているので、日本語対応のツアーが充実しています。また、空港までの送迎をしてくれたり、オーロラが出現するまでの間はロッジは原住民の住居「ティピー」で暖をとりながらくつろげたりと、北欧よりもツアーの待遇が良い傾向にあります。

デメリット:
冬は寒い
マイナス30℃前後まで気温が下がります。防寒対策必須です。

日中のアクティビティが少ない
秋はハイキング、冬は犬ソリ等、アウトドアアクティビティはありますが、商業施設は少ないです。

北欧でのオーロラ鑑賞の特徴

メリット:
冬でも比較的暖かい
サーリセルカ/イナリはマイナス20℃前後まで気温が下がりますが、他はマイナス10℃よりも暖かいです。

ホテルやその他宿泊施設からオーロラ鑑賞できる場所が多い
例えばサーリセルカ付近のガラスイグルーはガラス張りの宿泊施設ですのでベッドからオーロラ鑑賞できます。

日中も観光を楽しめる
トロムソやロヴェニエミ等、北欧には日中も楽しめる商業施設や見どころがある観測地があります。

デメリット:
気候が不安定
メキシコ暖流のせいで雲が発達しやすいです。その為、オーロラ遭遇率は北米に劣ります。

日本語対応の現地ツアーが少ない、又は無い地域がある
少なくともフィンランドには日本語対応の現地ツアーがあるようですが、北米と比べると日本人が少ない為、日本人ガイドのいるツアーも少ないです。空港送迎付き・日本人ガイドの両方を満たす現地ツアーはないかもしれません。


北米各地の人気オーロラ鑑賞スポット詳細

オーロラ遭遇率世界一!イエローナイフ(カナダ、ノースウエスト準州

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:バンクーバー、カルガリー経由)
おすすめ鑑賞時期:8月中旬~9月下旬、または11月中旬~4月上旬。10月はあまり天気がよくない
オーロラ遭遇率:3日滞在で95~98%
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス30℃前後
空港から市街地までのアクセス:空港ーホテル間の移動はツアー会社もしくはバス・タクシーで15分。
特徴:
世界一のオーロラ遭遇率
イエローナイフの街はアクティビティが少ない
少し無理すればカルガリーからカナディアンロッキー観光も可能

山岳写真とオーロラ!自然豊かなホワイトホース(カナダ、ユーコン準州)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:バンクーバー経由)
おすすめ鑑賞時期:8月中旬~4月上旬
オーロラ遭遇率:80~90%
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス30℃前後
空港から市街地までのアクセス:ホテルのシャトルバスで10分。
特徴:
世界遺産クルアニ国立公園の山々が美しい
自然豊かである為、秋にオーロラ鑑賞に行けばアウトドアアクティビティも楽しめる
冬もアクティビティ充実

温泉リゾート&氷の芸術も堪能!フェアバンクス(米国、アラスカ州)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:シアトル経由)
おすすめ鑑賞時期:8月下旬~4月上旬
オーロラ遭遇率:80~90%
冬の寒さ:1月の最低気温:マイナス30℃前後
空港から市街地までのアクセス:ホテルの送迎バスで15分(温泉リゾートまでは2時間30分)
特徴:
チェナ・ホットスプリングスリゾートで温泉とオーロラの両方を楽しめる!(温泉に浸かりながらの鑑賞は無理?)
オーロラが出るまで屋内でくつろげるので、寒空の下オーロラを待つ必要なし
世界最大といわれるアイスミュージアムで氷の彫刻、造形美などを楽しむことができる

北欧各地の人気オーロラ鑑賞スポット

手軽に山から街一望!トロムソ(ノルウェー)

日本からのアクセス:乗り継ぎ二回以上(主航路:①ヘルシンキ、コペンハーゲン、アムステルダム⇒②オスロ経由)
おすすめ鑑賞時期:9月上旬~4月上旬。11月は曇りとなる確率が相対的に高い。
オーロラ遭遇率:67%(3日に一度?)
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス10℃以上
空港から市街地までのアクセス:リムジンバスだと約15分。路線バス、タクシーも利用可。
特徴:
徒歩圏にオーロラ鑑賞ポイント。
市街地の明かりによる若干の光害あり
街は栄えており、日中のアクティビティが充実。
天候が不安定(特に11月~2月)である為、オーロラ遭遇率は他地域と比べて劣後する。

オーロラ研究最前線!アビスコ/キルナ(スウェーデン)

日本からのアクセス:乗り継ぎ二回以上(主航路:①コペンハーゲン、ヘルシンキ⇒②ストックホルム経由)
おすすめ鑑賞時期:9月上旬~3月下旬。
オーロラ遭遇率:アビスコは75%?(北欧で最高レベルの確率)
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス10℃前後
空港から市街地までのアクセス:キルナ市街地まではバスで20分。アビスコまでは翌日キルナ市街地からバスで1時間。
特徴:
キルナは小さい町なので徒歩圏内にオーロラ鑑賞スポット
キルナでは世界最大の地下鉱山の見学が可能(LKAB’s Visitor Centre
アビスコは世界各国のオーロラ観測所があり、オーロラ研究の中心地
キルナ市街地より北に位置するアビスコの方がオーロラを見られる確率は高い。
田舎なのでオーロラ以外のアクティビティは少ない

部屋にいながらオーロラが見えるガラスイグルー!サーリセルカ/イナリ(フィンランド)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:ヘルシンキ経由)
おすすめ鑑賞時期:9月上旬~3月下旬(日照時間が短く、晴れの日が多い期間)。雪が降る11月から1月までは相対的に曇りが多い。
オーロラ遭遇率:快晴時75%
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス20℃前後
空港から市街地までのアクセス:イヴァロ空港からサーリセルカまではバスで30分。イナリまでは40分。
特徴:
世界初のオーロラ鑑賞用宿泊施設「ガラスイグルー」(カクシラウッタネン北極リゾート)が有名
イナリではホテルが鑑賞ポイントのイナリ湖に面している為、ツアーに参加する必要なし。
好きなだけ自由に撮影可能
サーリセルカ発のツアーは条件の良いイナリ方面に行く場合あり

ホテルのスパからオーロラ鑑賞!レヴィ(フィンランド)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:ヘルシンキ経由)
おすすめ鑑賞時期:9月上旬~3月下旬(日照時間が短く、晴れの日が多い期間)。雪が降る11月から1月までは相対的に曇りが多い。
オーロラ遭遇率:快晴時60%
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス18℃前後
空港から市街地までのアクセス:キッティラ空港から市街地まではエアポートバスで約15分
特徴:
人気のスキーリゾート
ゴージャスなスパ(Levi Hotel Spa)を満喫しながらオーロラ鑑賞!
ロヴァニエミからバスで約2時間40分

サンタクロースとおしゃれな街並み!ロヴァニエミ(フィンランド)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:ヘルシンキ経由)
おすすめ鑑賞時期:9月上旬~3月下旬(日照時間が短く、晴れの日が多い期間)。雪が降る11月から1月までは相対的に曇りが多い。
オーロラ遭遇率:快晴時40~45%
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス15℃前後
空港から市街地までのアクセス:ロヴァニエミ空港からエアポートバスで約15分
特徴:
サンタクロース村やサンタパークなど、サンタづくし
見どころ多数のおしゃれな街並み
ここにもガラスイグルーあり
オーロラ遭遇率は低いので、オーロラメインの観光には不向き

火山、峡谷、湖、ブルーラグーン温泉、すなわち大自然!レイキャビク(アイスランド)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:コペンハーゲン、アムステルダム、ロンドン経由)
おすすめ鑑賞時期:9月上旬~4月上旬
オーロラ遭遇率:40%
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス5℃以上
空港から市街地までのアクセス:ケフラヴィーク空港から市内のバスターミナルまで約1時間
特徴:
レイキャビク(レイキャヴィーク)は世界最北の首都。
アイスランドでは街中含め、どこでもオーロラが見られる
圧巻!世界最大の露天風呂として有名なブルーラグーンホテル(Blue lagoon hotel)がある

火山、大陸プレートの裂け目、間欠泉など、地球のダイナミクスを感じられる大自然が多数存在する
オーロラ遭遇率は他有名地域より低い

世界遺産のフィヨルドと氷山!イルリサット/カンゲルルススアーク(デンマーク自治領グリーンランド)

日本からのアクセス:乗り継ぎ一回以上(主航路:コペンハーゲン経由)
おすすめ鑑賞時期:9月下旬~4月中旬
オーロラ遭遇率:60~80%?(晴天率は非常に高い)
冬の寒さ:1月の最低気温はマイナス10℃前後
空港から市街地までのアクセス:カンゲルルススアーク空港からもイルリサット空港からもホテルの送迎バスで約5分
特徴:
ホエールウォッチングツアーや氷山観察ツアーがある。
イルリサットの氷河地形「フィヨルド」は世界遺産

【まとめ】各国・各地域の比較表&おすすめランキング

以上に述べたように、場所ごとにメリット・デメリットがありますので、最適なオーロラ鑑賞スポットというのは人それぞれだと思います。
ただ個人的な意見としては、おすすめの旅行先としては以下のような整理になるかと思います。

優先項目別、おすすめ旅行先

確率重視なら⇒イエローナイフ(カナダ)
自然とオーロラの調和を楽しみたい⇒アイスランド
日中に時間をつぶせる街が近い方がよい⇒トロムソ(ノルウェー)
お洒落に温かい場所で鑑賞したい⇒サーリセルカ(フィンランド)

また、個人的なおすすめランキングとしては、こんな感じです。

おすすめオーロラ鑑賞スポットランキング

1位:イエローナイフ(カナダ)
2位:アイスランド
3位:トロムソ(ノルウェー)
4位:サーリセルカ(フィンランド)
5位:ロヴェニエミ(フィンランド)
6位:グリーンランド

ただし、あくまでオーロラは自然現象であり、見えるかどうかは時の運ですので、念の為オーロラ以外の部分で旅行を充実させる努力も必要だと思います。
本記事が、これからオーロラを観にいきたいと考えている人のお役に少しでも立てれば幸いです。

おまけ

2020年10月、「Sony α7SIII」というオーロラ撮影の為のカメラといっても過言ではない超高性能カメラが発売されました。

超高感度なので、カメラスキルに自信がない人でも暗闇の中でユラユラと動くオーロラの動画をバッチリ撮ることだってできると思います(是非、Youtubeでその美しさをご確認ください!)。

しかもミラーレスなので、一眼レフよりも軽いです。

おそらくこの先10年はこれを大きく超えるクオリティのミラーレスカメラは出ないのではないでしょうか。

もし、オーロラを綺麗に撮れるカメラが欲しい人は是非一度調べてみてください。絶対に検討リストに入れるべきです

私自身、欲望に勝てずについ買ってしまいましたが、既にそのクオリティの高さに感動しております(そのうちレビュー記事を書く予定です)。