雪景色が美しいゴールデンウイークの唐松岳日帰り登山 コースタイム実績:4時間30分

基本データ(山域、標高、標準コースタイム)

山名:唐松岳(北アルプス北部)
場所:富山県、長野県
標高:2696m
登山口の標高:1830m(八方池山荘)
標準登山時間:5時間40分(八方池山荘-唐松岳ルート)

登山の記録

5月4日、会社の同僚と朝8時に長野駅集合。東口のバス乗り場から8:20発のアルピコ交通の白馬八方行きのバスに乗り、75分程経った頃に白馬八方バスターミナルで下車。

白馬八方バスターミナルからは、10分程歩いてゴンドラリフト「アダム」の乗り場まで移動する。

ここからは八方アルペンラインといわれる3つのリフト(アダム、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフト)を乗りついで八方池山荘を目指す。ゲレンデでは多くの人たちがスキーやスノーボードを楽しんでいた。

11時頃、いよいよ八方池山荘から登山開始。八方池山荘からの登山道は二つあり、稜線を見上げて左側が木道の整備された遊歩道、右側が稜線を登る登山道となっているとのことだったが、今回は稜線を歩くルートを選択。

結局、稜線ルートもよく道が整備されていた。稜線ルートをちょっと歩いて振り返ると既に絶景が広がっていた。なお、両ルートはすぐ上の第2ケルンの公衆トイレ前で合流しているとのこと。

右手には、白馬三山の大パノラマが広がっていた。

少し歩くと、第二ケルン(1974m)に到着。ここから先は前方の展望が開けるので、唐松岳から連なる不帰ノ嶮(かえらずのけん)や白馬三山等を見ることができる。

さらに歩くと、人の顔をしたようなデザインの八方ケルン(2035m)到着。

そして11:35、八方池山荘から35分程歩いたところで第三ケルン(2080m)に到着。ここからは八方池を一望することができる。残念なことに今回は八方池が雪に覆われていて何処にあるかもよくわからなかったということもあり、写真を撮り忘れてしまった。この第三ケルンまでの道はとても歩きやすく、体力的にも易しい道なので、登山者だけでなく高山植物や北アルプスを見るだけの観光客もよく訪れるらしい。

八方池を過ぎると登山エリアとなるので、しっかりとした登山装備が必要となる。
第三ケルンを過ぎてから30分程歩くとすっかり道は残雪に覆われていたのでアイゼンを装着した。


左手には大迫力の鹿島槍ヶ岳や五竜岳が望める。

稜線は基本的に雪で覆われていたが、あまり深く積もっていないので、とても歩きやすかった。

歩きやすい雪道が続く。

崖の近くを通る、足場が少し悪い道も山頂付近ではある。注意して歩けば何も心配はいらないが、油断は禁物である。この先はピッケルがあった方が望ましい。

登山開始から約2時間30分で唐松山荘に到着。ここで一旦荷物を置いて、身軽になった上で山頂を目指した。

山頂までの道中、唐松山荘の方を振り返ると、雄大な五竜岳が見えた。

唐松山荘から15分程で山頂に到着。山頂からの景色は大絶景。

唐松山荘で昼食を食べた後、下山開始。ふかふかの雪が丁度クッションになってくれるので、とても楽に降りることができた。

15:30頃八方池山荘まで下山。総登山時間が4時間30分と想定より大分早くスキー場に帰ってこられたので、この後は白馬八方ターミナルバス乗り場近くの温泉でのんびり疲れを癒してから17:45発のバスで長野駅まで帰った。

総評:殆ど難所もなく日帰りで雪山を楽しめる最高の山!

途中までスキー場のリフトが使える為、北アルプスの雄大な景色まで簡単にアクセスできた。

雪のある時期は登山の難易度があがるものの、唐松岳までの道に難所は殆どなく、標準登山時間5時間40分とそんなにコースも長くないので、季節を選べば誰でも気軽に北アルプスを楽しむことのできる非常に素敵な山だと感じた。

八方池まででも十分満喫できる山なので、体力に不安がある人にも是非お勧めしたい。