異世界のような絶景!花の百名山でツツジを楽しむ天上山(神津島)日帰り登山 コースタイム実績:6時間

基本データ(山域、標高、標準コースタイム)

山名:天上山
場所:東京都神津島村
標高:572m
標準登山時間:6時間

登山の記録

GW後半の5月4日、8:56東京駅発のこだまに乗り、9:44に熱海駅到着。熱海駅からは東海汽船のジェットフォイルに乗船する為に25分ほど歩いて熱海港のフェリー乗り場まで移動。

事前に調べた情報によると、タクシーやバスだと10分~15分程度で移動できるとのことだったが、折角訪れた熱海を散歩したかったので歩くことにした。

熱海港に着いたら早速東海汽船の窓口でチケット受け取り。出発の2週間くらい前にインターネットから予約した時には、前後の日にちで満席になっている日もあったので、おそらく1カ月前には乗船チケットを予約した方が無難と思われる。

神津島行きのジェットフォイルは11時に乗船開始。船内は結構綺麗でテーブルもあって快適だった。なお、船内ではフリーWifiを利用可能だったが、スピードはあまり早くなかった。

ジェットフォイルは途中大島に寄港しつつ、約2時間かけて13:00頃神津島に到着。波が穏やかな日は前浜港に入港するらしいが、今回は風が強く、波が高かったので多幸湾に入港した。

多幸湾から村落までは3kmちょっとの距離があるので、移動は車が望ましい。今回は民宿の人が迎えに来てくれたので、その車で村落まで移動した。

翌日の5月5日、朝9:00頃、天上山を登る為に宿を出発。昼食には宿近所の商店で地元食材を使った明日葉弁当を購入した。

天上山の登山口は黒島登山口と白島登山口の2つがあり、村落の北はずれ付近の天神橋でそのルートが分かれる。今回は黒島登山口から登ることにしていたので、橋を渡って黒島登山口に向かった。

天神橋から黒島登山口までは歩いて20分程度。ここまでは車でもアクセス可能なので、原付や民宿の車で来る登山者もちらほらいた。登山口付近には綺麗なトイレが設置してある。山頂にも一か所トイレはあるが、このトイレで用を足した方が良いだろう。

登山口から10合目まではよく整備されたつづら折りの登山道が続く。

この登山道から海の方を振り返ると、非常に綺麗な海と街並みが広がっている。

黒島登山口から40分程で、10合目に到着。ここには、山頂案内図が設置してあるので、自分のいる場所と主要な立ち寄りスポットを確認できる。

10合目の道標から10分程歩くと、千代池に到着。この千代池は、火口跡に雨水がたまってできたもので、天上山にある池の中では最大とのこと。緑の木々に囲まれ、ひっそりと佇む千代池には緑の芝生の上にテーブルとベンチが用意されておりゆっくりと休むことができる。

また千代池から表砂漠・裏砂漠に向かう道は、ジブリ映画隣のトトロでメイが見つけたような楽しい樹木のトンネルが続く。

トンネルを抜けて、表砂漠・裏砂漠分岐を表砂漠の方に歩くと今度はゴツゴツした岩に囲まれた、真っ白な砂の広場が現れる。表砂漠には複数のテーブル・ベンチが広がっているので、ここでも一息つくことができる。

表砂漠から山頂までは徒歩15分。山頂からは360度の大パノラマが広がっており、絶景を堪能できる。

山頂から不入が沢(はいらないがさわ)までの景色も絶景。

不入が沢の名前の由来としては、不入が沢はかつて伊豆七島の神々が各島に分配する水についての会議を開いた舞台となったところのようで、それ故この場所が神聖な場所として「この沢には人入るべからず」と言い伝えられたとのこと。

山頂には背丈の低い樹木が茂る道もあり、景色の変化を楽しめる。

山頂台地の中央部にある不動池は、芝生が生い茂り、テーブルも設置してあり、お勧めのランチスポット。

ここには山頂唯一のトイレも設置してある。ここのトイレは用を足した後、自転車をこぐ必要があり、とてもユニークな仕様となっている。

不動池から南に歩くと、新東京百景に選定された場所に到着する。ここからは式根島や三宅島やバームクーヘンのような白い地層を見ることができ、やはり絶景であった。

新東京百景からさらに南に歩くと裏砂漠に到着する。ここは、モコモコとしたマリモのようなオオシマツツジと真っ白な砂漠が何とも形容しがたい絶景を作り出している。

また、裏砂漠では、砂と岩のみが眼前に広がる荒涼とした景色を見ることもできる。よく火星のような景色と例えられているが、たしかにそんな雰囲気を醸し出していた。

総評:全ての景色が美しく新鮮で、最高に幸せな気分にさせてくれる山

山頂でのハイキング2時間や休憩時間を含め、総登山時間6時間と短い登山ではあったが、山から見下ろす絶景や山頂での変化に富む絶景を堪能することができ、非常に楽しい登山となった。

道はよく整備されており、体力的にもきつくはないので、初心者やファミリー登山にはうってつけの山だと思われる。

今回はオオシマツツジが綺麗に咲いていたが、花の百名山とよばれていることもあり四季折々の花を楽しむことができるようなので、また他の季節にも登ってみたい。