世界で最もオーロラを見られる確率が高い町の一つと言われているイエローナイフ。

北緯62度の位置にあるこの小さな町は、オーロラベルトといわれるオーロラ遭遇率が非常に高いゾーンに位置しており、3日いれば97%の確率でオーロラが見られると言われています。

その為、旅行客の目的のほぼ100%が夜のオーロラ鑑賞といえるでしょう。

イエローナイフでのオーロラ観察レポートはこちら

でもやっぱり、「オーロラだけでなく昼間も有意義に過ごしたい」という人は多いと思います。

せっかく日本から高い飛行機代と長時間のフライトを経て北緯62度の辺境の地にきたからには、無駄なく最大限有意義な時間を過ごしたいものです。

そんな人の為に、以下にイエローナイフで日中に行くべき場所・するべき事を紹介します。

イエローナイフで日中に行くべき場所

イエローナイフはかなりの田舎町なので、観光名所と呼ばれる場所は殆どなく、日中のアクティビティは非常に限られます。

冬季であれば、雪があり湖も凍っているので犬ぞり体験やスノーモービル体験がありますが、夏季だとなおさら出来ることが限られます。

しかし、アトラクションが少ないとはいえ、2日ぐらいならば日中も充実した時間を過ごすことは出来ます!

イエローナイフでの暇つぶし方法に悩んでいる人は、是非とも以下の場所に行ってみてください。

観光地・ショップ

『Prince of Wales Northern Heritage Centre(プリンスオブウェールズノーザンヘリテージ センター)』

ここは無料で入れる博物館です。結構、展示が充実しており、じっくり過ごせば1~2時間程度過ごせます。

展示のテーマごとに部屋が分かれており、各部屋ではシロクマ、アザラシ、ムースなどの北極圏に生息している動物の剥製や、アザラシの毛皮で作った袋やムースの毛皮を使った木船など、先住民の当時の生活様式や文化を伺える道具・乗り物の実物が展示してあります。動画による展示もあります。

また、金やダイアモンド探鉱によって町がどのように発展したのかを学べる展示もあります。

館内にはソファやカフェもありますので、のんびりと観て回ることができます。イエローナイフやノースウェスト準州の歴史、文化を学べるのでおススメです。

『Bush Pilot’s Monument(ブッシュパイロットモニュメント)展望所』

オールドタウンにある高台で、「Bullock’s Bistro」というイエローナイフで一番人気のレストランから徒歩3分くらいのところにあります。
ここからは世界で9番目に大きいといわれる「Great Slave lake(グレートスレーブ湖)」が眼下に広がり、イエローナイフのダウンタウンも遠望できます。360度の大パノラマが広がっているので、とても気持ちの良い場所です。

また、ここにあるモニュメントは、昔にイエローナイフの物流を支えたパイロットを称える為に作られたもので、滑走路のなかった時代に草原で自由に離着できる優れた技術をもったパイロットは「Bush pilot(ブッシュパイロット)」と呼ばれて尊敬されていたようです。湖面を離着陸する小型機を眺めながら昔のイエローナイフに思いを馳せるのも一興だと思います。

『Northern Frontier Visitors’ Centre(ノーザンフロンティアビジターセンター)』

見どころは殆どありませんが、この場所では北緯60度を越えたことの証明書と、イエローナイフのピンバッジをもらうことができるようです(私はもらい忘れてしまいました、、、)。

また、イエローナイフ周辺で安全にオーロラ鑑賞できるスポットを示した地図も置いてありますので、個人でオーロラを観る予定の人は是非立ち寄ってみてください。

建物裏の湖畔には、昔のイエローナイフの発展を支えたマイニングに関する名残(掘削技術コンテンスト跡)も残っています。

『Northern Souvenirs & Gifts(お土産屋)』

小さいお土産屋さんですが、それでも町中で一番品ぞろえの豊富なお土産屋さんだと思います(少なくとも私は他にお土産屋さんを見つけられませんでした)。

空港にお土産売り場がないので、イエローナイフ土産を買うならここが最有力です。

『Just Furs(毛皮グッズの店)』

https://www.justfursyellowknife.com/mitts.html
小さなお店ですが、ウサギ、キツネ、アザラシなどの毛皮で作った帽子、マフラー、手袋などが売られています。

日本では珍しい商品が並んでいますので、お土産候補として一見の価値ありです。

『NWT Diamond Centre(NWTダイヤモンドセンター)』

ダイヤを買うつもりがなくても楽しめるお店です。イエローナイフはかつてダイヤのマイニングで栄えた町ということもあり、どのようにダイヤの採掘をしているのかについてビデオを見せてもらうことができます。また、少ないながらダイヤの原石などの展示もあります。ビデオを観る際にはコーヒーまで頂けます。

店員の押しは全く強くなく、フレンドリーではありますが、多少は接客してきますので、英会話に全く免疫がない人はちょっと勇気が必要かもしれません。

レストラン

『Bullock’s Bistro(ブルックスビストロ)』

イエローナイフで最も有名なレストランです。オールドタウンというエリアにあり、ダウンタウンからは歩いて約20分の場所にあります。

ここではイエローナイフで獲られた魚やトナカイ、バッフォロー料理を食べることができます。

主な料理のメニューは以下の通りです。

見たら分かるかと思いますが、魚はほぼサケの仲間です。笑

私は北極圏っぽいものを食べたかったので、北極イワナのグリルを食べましたが、これは本当に絶品でした。脂がのっていてジューシーで、かつふっくらとしており、魚にかかっているタレも絶妙でした。ボリュームも満点です。

私は寿司屋でサーモンばかり食べるほどサケ好きなのですが、今まで食べたサーモン料理の中で一番美味しかったです。

あと、この店のスープも絶品です。白いフィッシュチャウダーのスープと茶色いバッファロースープの2通りありますが、クラムチャウダーとビーフシチューを美味しく改良した感じでどちらも美味しかったです。冷えた体に染み渡りました。

〜メイン(8種類)〜
Whitefish(北米に分布するサケ科コクチマス属の淡水魚)
Inconnu(インコニュー、北極・亜北極にいる魚、サケ科ステノドゥス属)
Arctic char(北極イワナ、サケ科イワナ属)
Lake Trout (湖に生息するマス、サケ科イワナ属)
Great Slave Cod(グレートスレーブ湖のタラ、タラ科)
Pickerel(カワカマス目(又はサケ目)カワカマス科の淡水魚)
Inuvik Reindeer(トナカイ)
Buffalo Ribeye(バッファロー)
〜スープ(2種類)〜
Fresh Fish Chowder、または Buffalo Stew

人気店ですので、時期や時間帯によってはかなり混雑するようですので、開店前に行くか、予約のどちらかをおススメします。

『The Woodyard Brewhouse & Eatery / NWT Brewing Co』

ダウンタウンからオールドタウンに向かう途中にある、イエローナイフで2番目に人気?な醸造所+レストランです。ローカルビールが多数あり、テイスティングも出来るのでとても楽しいところです。
 
醸造所のツアーはありません。

まとめ

イエローナイフはとても小さい町ですが、その地域の歴史・文化に興味を持てば以外と見どころは多いです。

日中を楽しく有意義に過ごす為にも、是非オーロラだけでなく歴史・文化について学んでみてください。

その地域のことを知れば、きっともっと旅は楽しくなると思います。