基本データ(山域、標高、コースタイム)
山域:丹沢山地
場所:神奈川県秦野市、愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境
標高:1272.5m(鍋割山)、1491m(塔ノ岳)
登山口の標高:458m(県民の森駐車場)、300m(大倉バス停)
コースタイム実績:
1日目歩行時間:約4時間40分(休憩時間除く){県民の森ゲート(8:40)⇒櫟山登山口(9:11)⇒櫟山山頂(9:38)⇒栗ノ木洞(10:05)⇒後沢乗越(10:30)⇒鍋割山(11:55着, 13:00発)⇒金冷し分岐(14:18)⇒塔ノ岳(14:37着)}、
2日目歩行時間:約2時間30分(休憩時間除く){塔ノ岳(7:15発) ⇒金冷し分岐(7:34)⇒花立山荘(7:50)⇒天神尾根分岐(8:22)⇒堀山の家(8:43)⇒駒止茶屋(9:13)⇒見晴茶屋(9:30)⇒雑事場の平分岐(9:33)⇒観音茶屋(9:45)⇒大倉バス停(10:05)}
今回歩いたルートマップ
登山の記録
山仲間と塔ノ岳を登ろうという話になった為、5月の中旬、8時に小田急線の渋沢駅に集合。
北口の駅前ロータリーまで出て、タクシーに乗車。タクシー待機場所に複数台のタクシーが停まっていたので、簡単に捕まえることができた。ちなみに、大倉行きのバスもここから乗ることができる。
15分ほどタクシーに乗り、県民の森駐車場に到着。料金は1500円ぐらいだった。
駐車場の先にあるゲートの脇を通り、8時40分登山開始!
7分ほど広い林道(一部舗装路)を歩くと、分岐に到着。ここから細い林道に入っていくと塔ノ岳に続く二俣や鍋割山に続く後沢乗越に行けるが、今回はそのまま舗装路を進み櫟山(くぬぎやま)方面へ。
舗装路が続く。
やがて櫟山に続く登山道の入り口に到着。9時11分、いよいよ登山開始!
鮮やかな新緑の中、歩きやすい道が続く。
9時38分、櫟山の山頂に到着。立派な松の木が立っていた。櫟(くぬぎ)があるかどうかは分からなかったが、広々とした芝生の空間が広がっていて、中々居心地の良い空間だった。
櫟山から栗の木洞までの道はけやき並木が続く。木漏れ日が美しい。
10時5分、栗ノ木洞に到着。ちょっぴり開けた空間だった。
その後ももくもくと歩き続き、10時30分頃、後沢乗越に到着。
後沢乗越を過ぎると、急登が続く。
急登を過ぎると、やや広い尾根道となるので、ここでちょっと一休み。他にも休んでいる人がいた。
11時55分、ついに鍋割山の山頂に到着!
山頂はまるで公園のような芝生が広がっていて、大勢の登山客が休んでいた。遠くには秦野の街並みや富士山がみえた。
そして鍋割山といえば名物の鍋焼きうどん!結構具だくさんで美味しかった。お値段は1500円。一昔前は1000円未満だったようなので、登山客の増加によって値上げしたみたい。
13時頃に鍋割山を出発。塔ノ岳までの道には絶景のビューポイントがたくさんある。秦野の街並みを見下ろしながらひたすら歩く。
途中、良い感じのビューポイントがある。大倉尾根を眺めながら、「明日あそこを下るの面倒くさいなぁ」とちょっと呟いた。
14時18分、金冷し(大倉尾根との合流地点)に到着。ここから山頂まではあともう少し(600m)!
そして14時37分、ついに塔ノ岳山頂に到着!今日は山頂の尊仏山荘に泊まるので、ここからはフリータイムということでダラダラすることにした。
富士山はちょっと霞んでしまっていたけど、360度の大パノラマで素晴らしい絶景!小田原の街並みや相模原もよく見えた。
山頂から300mほど北西に下ると水場がある。往復20分弱はかかるので、ちょっぴりしんどかった。
尊仏山荘の夕食はカレーライス!おかわり自由+サイドも充実していたので大満足。
夕食後は夕日鑑賞。富士山は殆ど見えなくなっていた。
日が落ちきった後に東京の方角を見ると、綺麗やな夜景が広がっていた。東京タワーや東京スカイツリーが光っているのが見えた。
そして翌朝には日の出鑑賞。朝日に照らされて富士山の山頂はちょっとだけ赤く染まっていた。
山頂には桜が咲いていた。朝日に照らされる桜もなかなか美しい。
朝ごはんはおでん定食。
そして朝7時15分頃、下山開始!
大倉尾根の最初の方は大きな岩がゴロゴロしている。ここから見下ろす街並みは本当に美しかった。山頂からの景色より好きかもしれない。
7時50分、花立山荘に到着。富士山が綺麗。
花立山荘を過ぎると階段や木道が増えてかなり歩きやすくなる。
8時43分、堀山の家に到着。ここは大倉のバス停に下る道と二俣に下る道の分岐点となっているが、二俣に行くまでの道は分かりづらく迷いやすいとのことなので、初心者は二俣ルートに行かない方が良いと思われる。
堀山の家を出ると道が広くなる。道は平らだし、トレランしたくなった。
新緑が美しい。
9時13分、駒止茶屋を通過。
9時30分、見晴茶屋を通過。
9時33分、見晴茶屋から少し歩くと雑地場ノ平分岐に到着。ここからは尾根道を外れてさらに下っていく。
9時45分、最後のお茶屋さん「観音茶屋」を通過。
観音茶屋から少し下ると舗装路に出る。
舗装路を10分ほど歩き、10時5分、ついに大倉バス停に到着!10時10分発のバスに乗り、渋沢駅まで戻った(乗車時間は12分)。
総評:歩き応えのある良い山。富士山や夜景が綺麗に見えることが最大の魅力
今回の登山はかなりゆっくりめのペースで通常のコースタイムよりも全体的に遅かったが、累積標高差が1300m?程度あったこともあり、さすがにちょっと疲れた。
ただ、鍋割山と塔ノ岳のどちらも山頂からの景色は素晴らしく、東京、秦野、小田原の街並みや富士山を眺めることが出来て良かった。また、天気と季節が良かったので、鮮やかな新緑や山桜を同時に楽しむことができたのも良かった。
大倉尾根は全体的に幅の広い尾根道で木道や階段がよく整備されていたのでとても歩きやすい道だった。その上、大倉尾根にはお茶屋さんがたくさんあり、休憩しながら登ることができるので、ゆっくり休みながら登れば1000mの標高差もそんなに辛くないのかもしれない。
駅から登山口までのアクセスも結構良いので、標高差はあれども初心者でも十分登れる山と思われる。ちょっと体力のある人ならば十分日帰りも可能と思われる。トレイルランナーもちらほらと散見されたが、たしかにトレランするには丁度よいかもしれない。