英語をある程度勉強した方であれば一度は感じたことがあるかもしれませんが、ネイティブスピーカーが実際に話す英語は参考書やTOEIC音源と比べるとかなり聞き取りが難しいです。
その要因はズバリ「リエゾン」に慣れていないからです。
リエゾンとは、音の連結(リンキング)や音の脱落(リダクション)などの「音声変化」です。
例えば「Check it out」というフレーズは「チェキラー」という感じで発音されますが、これはまさにリエゾンです。
わざわざ「チェック、イット、アウト」と単語の一つ一つを丁寧に発音するネイティブスピーカーはいません。
日本人でもチェキラーであれば理解できるとは思いますが、「What is it?」を「ワディジ?」と急に言われたり、「none of them」を「ナナゼン」と発音されたりすると、理解できない人は結構いるのではないでしょうか。
結局のところ、リエゾンを瞬時に理解できるようになる為には絶対にトレーニングが必要です。
そしてそのトレーニング方法として、アメリカの「American Accent Training」という参考書が超おススメですので、以下にその素晴らしさを紹介します。
American Accent Trainingをおススメする理由
リダクションの頻出パターンを徹底的に練習できる
英語ではto, at, of, inなどの前置詞やcan, wouldなどの助動詞、it, he, someなどの代名詞、have, are, wasなどの動詞、whatなどの疑問詞、andなどの接続詞など、特にリダクションされやすい単語があります。
つまり、頻出単語のリダクションパターンを覚えるだけで、かなりリスニング力は向上します。
そしてこの参考書では、下図のようにそれぞれの単語を使った例文が多数掲載されており、音源も収録されています。
音源を使ってひたすらリスニングとスピーキングを繰り返すことにより、かなり効率よくリダクションに慣れることができます。
参考書は200ページ以上もあり、かつ全ページ英語で書かれていますので、躊躇してしまう人がいるかもしれませんか、このリダクション練習パートを使うだけでも絶対に購入する価値があります。
世間の評価は高く、実績もある
最適な勉強法は人によって変わるとは思いますが、この教科書に関して言えば、世間的に評価が高く、実績もあります。
1991年に出版されてから、世界中で愛用されるようになり、2017年には第四版が出版され、未だに人気がある参考書です。
こんなにもロングセラーなのはやはり名著だからです。
フィリピンの語学学校での採用実績もあるようです。
多くの英語上級者がこの本をおススメしており、私の実感だけでなく、世間の評価も高いので、やはり素晴らしい一冊と言えるでしょう。
まとめ
この「American Accent Training」は、痒い所に手が届く素晴らしい内容ですので、真剣にリスニングスキルに悩んでいる方は、絶対に試すべき一冊です。
ちなみに、現在は4th editionまで出版されているようです。私は2ndを使いましたが、2nd, 3rdで殆ど内容が同じだったので、4thもたぶん大差ないと思います。