昨晩遅くまで活動していたこともあり、この日はゆっくりと活動開始。

この日最初に向かったのは、豊玉町の和多都美(わたづみ)神社。海まで続く複数の鳥居が厳かで神秘的な雰囲気を作り出していた。

また、ここの神社の謂れは、古事記や日本神話のにわかファンにとってちょっぴり面白い。

神社のちょっぴり面白エピソード

和多都美神社には、日本人なら一度は聞いたことがあるだろう天照大神(アマテラスオオミカミ)のひ孫にあたる彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと、別名「山幸彦」)と、その妻の豊玉姫命(とよたまひめのみこと)が祀られている。二人の馴れ初めとして、山幸彦が兄の海幸彦の釣り針をなくしてしまい、探しているうちに辿り着いた島で豊玉姫命と出会ったとのこと。そして、私が調べた範囲では、山幸彦は我儘で我慢のできない、性格に難ありの神様っぽい。というのも、釣り針をなくされて怒っていた兄・海幸彦に対し、豊玉姫命と出会った島でもらった不思議なアイテムを使って、兄を溺れさせ屈服させるという酷い所業をしていたり、産気づいた妻・豊玉姫命に「絶対に覗くな」、といわれたにも関わらず産屋を覗き、その結果奥さんに逃げられたりしていた。また、奥さんの正体が実はサメだったり、その時産まれた子供と叔母さん(母・豊玉姫命)との間に産まれた子供が初代天皇である神武天皇だったりと、山幸彦関係のエピソードは中々面白い。

ちなみに、この山幸彦と豊玉姫命の話が、「浦島太郎」の元ネタになっているとも言われているらしい。

この神社から少し車を走らせると、烏帽子岳展望所に着く。ここからは浅茅湾を一望することができ、モコモコとした対馬の不思議なリアス式海岸を360°見渡せる。

次に向かったのは、女連(うなつら)。女連漁港の脇からは海岸に沿って遊歩道が整備されており、不思議なほどぐねんぐねんに曲がった地層を堪能できる。

そして数百m程遊歩道を歩くと、天に向かってそびえ立つ巨大な一枚岩も現れる。地球の力強さを感じることができる名スポットで、地質屋にとってはディズニーランドより面白いかもしれない場所なので、岩や自然好きな人に是非お勧めしたい。

ちなみにこのぐねんぐねんに曲がった地層は専門用語で「褶曲(しゅうきょく)」という。

この後は、佐護に住んでいる恩人の家で感動の再会をしつつ一緒に昼食を食べ、棹崎にある「野生生物保護センター」へ。

ここは環境省管轄の施設で、ツシマヤマネコの飼育を行っている。入館無料にも関わらず結構充実した展示内容で、イエネコとツシマヤマネコの見分け方、ツシマヤマネコの生態、対馬に住む様々な野生生物等、とても勉強になった。

そしてここでお勧めしたいのは、100円募金すると一枚もらえるクリアファイル。

私が訪れた時には4種類が置いてあったが、特に気に入った2種類のデザインにつき2枚づつ計400円募金した。ちなみに結構頻繁にデザインを更新しているようで、一年経てば違うデザインになっているかもしれない。

そして野生生物保護センターの横にある坂をちょっと上ると、日本の最北西端をモニュメントの場所に行ける。Googleマップを見ればよくわかるが、確かに対馬は日本の最北西に位置しており、日本よりも遥かに韓国が近い。実際、韓国の方に目を凝らすと、うっすらと韓国を見ることができた。

そして面白いことに、日本にいるにも関わらずこの辺りから電話をかけたら国際電話になってしまった。これにはビックリ。

この後はあじさいロードを通って千俵蒔山山頂までドライブしたり、

比田勝の先にある、日本の渚百選にも選ばれたこともある三宇田浜にちょっと立ち寄ったりして、

 

夕方18時40分頃、大船越にある民宿「つりの家」にチェックイン。建て替えばかりということもあって、とても綺麗だった。夕食も豪華で美味しかった。

3日目に続く