基本データ(山域、標高、標準コースタイム)
山名:白嶽
場所:長崎県対馬市
標高:518m
登山口の標高:50m(洲藻登山口)
標準登山時間:3時間30分(洲藻登山口⇔山頂往復)
登山の記録
6月16日、博多からジェットフォイルに乗り、12時45分頃、対馬の厳原港に到着。その後、対馬グランドホテルにチェックイン。14時20分ごろ登山の為に対馬グランドホテルを出発。
ホテルから15分ほどドライブすると、トイレが設置してある登山者用駐車場に到着。ここの駐車場は広い為、韓国からの団体客を乗せた大型バスが停まっていた。
ここから先は大型車が通るには大変な狭い道が続く。
登山口の手前数百メートルは未舗装路となり、一部ボコボコしているので、車体が低い車では来ない方が良いだろう。ちなみに今回私が乗っていた車はホンダのN-BOXだったが、底面を擦ることもなく特に問題なかった。
14時45分、登山口に到着。ここは若干開けているので、車数台分の駐車スペースがある。この日は時間が遅かったこともあってか、私達の車以外に停まっている車はなかった。
登山口には親切な案内板が設置してあった。山頂までは2.2kmとのこと。また、ここから前述のトイレのある駐車場までは2.7kmもあるみたい。韓国からの団体登山客は大変だなぁ。
さて、登山口の目の前に見える小さな滝からマイナスイオンを吸収し、14時50分、登山開始!
最初の10分は傾斜のほとんどない、川沿いの樹林帯が続く。木々の隙間からの木漏れ日を浴びながら気持ちよくハイキングを楽しめる。
徐々に傾斜が出てくる。
25分程歩くと、チェックポイント⑤に到着。ここにはボルダリングする人達が喜びそうな大きな岩がゴロゴロしている。
さらに10分ほど歩くと鳥居のある分岐点(チェックポイント⑦)に到着。案内板を見ると、既に1.5km歩いたようで、残りは1.6km。スタートからわずか35分で既に半分地点まで来られたなんてビックリ。結構いいペース!
ちなみに鳥居には白嶽神社と書いてあった。ガイドマップには、霊峰白嶽と書いてあったし、この山自体が神社ということなのだろうか?なかなか興味深い。
鳥居の先は傾斜が大分きつくなる。木の根がひしめく道もところどころにある。
途中、神社らしきものを発見。もしかして鳥居に書いてあった白嶽神社とはこれのことなのだろうか。
神社を過ぎると、傾斜は更にきつくなるので、ロープに捕まって岩をよじ登りながら山頂を目指す。
険しい道を20分ほど歩くとようやく見晴らしのよい稜線に出た!
ちょうど稜線に出たところに、お地蔵さんが立っていた。さすが霊峰。ここから山頂まではもう少し!
急峻な岩場をよじ登ると、
絶景が!
さらによじ登ると、
さらに絶景が!!16時5分、登山開始から75分ほどでついに山頂に到着した。
山頂はかなりの強風で立つには危険過ぎたので、横ばいになりながら写真撮影した。
ちなみに地質屋としてちょっぴり面白かったのが、「断層擦痕」が山頂の岩の色々な箇所で見られたこと。別に珍しいものではないが、岩石がずれた痕跡を示す線構造が結構綺麗に見られたので少しテンションがあがった。
山頂の岩場を少し降りたところがちょうど無風地帯でポカポカと暖かかったので、ここで食事休憩。鶏知の渋江商店で頂いた太巻きが本当に絶品だった。
エネルギー補給をしたところで、下山開始!
登りには気づかなかった、不思議な捻じれ方をしている木につかまって少しはしゃぎつつ、17時50分に登山口まで下山。
対馬は日本の最西端のあたりにあり日没が遅いので、空はまだかなり明るかった。いやー、楽しかった!
総評:山頂からの景色は日本屈指の絶景!全ての山好きにおすすめしたい山
登山開始からわずか3時間で下山できるお手頃さに加え、山頂からは対馬ならではの海岸が複雑に入り組んだリアス式海岸と真っ白な巨岩が見渡せる絶景が広がるので、非常に素晴らしい山であった。
ただ、最後の山頂付近の岩登りは危険が伴うので、体力のない人や高いところが苦手な人は、山頂まで登らない方が良いかもしれない。山頂のちょっと下からの景色も綺麗なので、そこからでも十分楽しめると思われる。