「WOOPの法則」をご存じでしょうか。

「WOOPの法則」とは、ドイツ出身の心理学者ガブリエル・エッティンゲンが20年におよぶ研究の末に提唱した、目標達成の為の新しい方法論のことです。

人が目標を語る時、「私ならできる!」、「気持ちが大事!」というようにポジティブ思考がよく重要視されますが、ガブリエル氏の研究結果によれば、このような具体性を欠く「ポジティブ思考」だけでは目標は実現されにくいとされています。

一方、「WOOP」を繰り返し実践すれば、通常の目標達成法と比べて2倍の効果が得られるようです。

以下に、WOOPの法則について解説します。

「WOOPの法則」の各項目について

WOOPという単語は、Wish(願望)、Outcome(結果)、Obstacle(障害)、Plan(計画)の頭文字に由来しています。

これら4つの項目を自分の中で明確に意識することが、目標実現につながります。

具体例と共に各項目について解説します。

Wish(願望)

Wishは、「〇〇したい」「〇〇になりたい」というような抽象的な願望です。例えば、英語学習者にとって「不自由なく英語でディスカッションできるようになりたい」という願望がWishになります。

Outcome(求める結果、具体的な目標)

OutcomeはWishを叶える為に必要な、具体的な目標になります。例えば、英語学習者にとっては「TOEIC 900点をとりたい」というのがOutcomeになります。

Obstacle(起こり得る障害)

ObstacleはOutcomeを実現する為に努力する過程で発生するであろう障害です。例えば、英語学習者にとっては以下の点がObstacleになります。

・アウトプットの場が限られる
・勉強を継続できない
・学んだフレーズを実際に英語ネイティブが使うのか確認したい
・成長を実感できない
・自身の勉強法に不安になる
・モチベーションの低下

Plan(障害に対する対応策)

Planは発生したObstacleに対する具体的な対応策です。例えば、上記のObstacleが想定される英語学習者には、このようなPlanが考えられます。

・英語で独り言をいう
・オンライン英会話入会で強制的に英語を話す環境を作る
・ネイティブスピーカーがいるオンライン英会話
・単語学習アプリの記録でボキャブラリーが増えていくのを確認
・自身の話す英語を時々録音し、過去と現在の英語力比較
・英語習熟者の勉強法を比較検討
・息抜きしながら英語系YouTubeやTEDで刺激をもらう

WOOPの実践例(図解)

上記のWOOP実践例を図にするとこのようになります。このように、ObstacleとPlanを関連付けした上で英語学習を継続すれば、いずれOutcomeは達成されると期待できます。

そして、その時にWishにまだ届いていないと感じるのであれば、Outcomeを新たに設定し、再び努力しましょう。

まとめ

このようにWOOPを繰り返し実践することは、目標を達成する上で非常に効果的だと考えられています。

実は上記に示した英語学習の例は私の経験談ですが、効果はあったと思います。

私の現在TOEICの点数は950点ですが、おそらくObstacleとPlanをしっかり認識していたことがこの結果に繋がったのだと思います。

そしてこのWOOPは、英語学習だけでなく、資格試験やスポーツ、キャリア形成など、全ての目標に対して適用できます。

新年の抱負を決めて、「今年こそは〇〇を成し遂げたい!」と考えている人は是非WOOPの実践を試してみてください!

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