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天気予報の通り朝の最低気温は-1℃くらい。かなり暖かくフロストフラワーが見られる条件では全くなかったので、朝チェックアウト前に阿寒湖畔エコミュージアムセンターの先にある遊歩道をのんびり散策した。一周1.5kmくらいなので、ゆっくり歩いても1時間以内には帰ってこられる。

この遊歩道の見どころの一つが「ボッケ」。ボッケとはアイヌ語で「煮え立つ」という意味のポフケという言葉が訛ったもので、泥火山のことである。100℃ほどの熱せられた泥が地下から火山ガスとともにポコポコと音をたてながら絶えず噴出していて、地球の力強さを感じさせられる。ただ、若干しょぼいので過度の期待はしないで観に行くことをお勧めしたい。

遊歩道の終点でもあるボッケ周辺からは雄阿寒岳がよく見えた。山頂付近だけが冠雪していて、なかなかカッコよくそびえ立っていた。

遊歩道はこんな感じ。結構雪が積もっているので、ハイカットの靴もしくは長靴がないと歩くのはちょっと大変。

途中、可愛いエゾリスが木の周りを走り回っていた。

雌阿寒岳の隣にあるフップシ岳もよく見えた。

雌阿寒岳は泊まっていたホテルの裏側にちょっとだけ見えた。

阿寒湖の凍結状況をこんな感じ。今年は凍結が遅いらしく、若干の薄氷が湖畔に溜まっているだけだった。

一度ホテルに戻ってチェックアウトを済ませた後は阿寒湖畔エコミュージアムセンターへ。ここでは阿寒に関連した多少の展示がある。

また、長靴やスキー、スノーシューの貸し出しもやっているので、うっかり軽装で旅行に来てしまった場合はここで借りることをおすすめしたい。

エコセンターの隣には稲荷神社がある。急な階段を上ると京都の伏見稲荷を連想させる連続した鳥居があった。

御朱印として、スタンプがあったのでとりあえず押してみた。

次に向かったのは、双岳台。阿寒から屈斜路湖に向かう途中にある。道は基本的には除雪されていたが、所々凍結していることがあったので注意して運転した。双岳台には車数台分の駐車スペースがある。ここからは目の前に雄阿寒岳、遠くには雌阿寒岳が見え、とても見晴らしの良い場所であった。

双岳台から少し阿寒の方に戻ると、双湖台に辿り着く。ここの駐車場は殆どが厚い雪に覆われていたが、一部親切にも除雪されている場所があったのでなんとか車を停めることが出来た。ただ、車を停めた場所から双湖台までは雪道をザクザクと歩かなければいけなかった。双湖台からは真っ白に凍結した湖が見えた。左奥にもう一つの凍った湖が見えたような気がしたが、よく分からなかった。ちなみに、双湖台の真下の道路からもほぼ同じ景色が見られるので、車を停められなかったとしても湖を楽しむことはできる。

12月の阿寒で出来ることは一通りやったので、再び釧路へ。12:50、釧路駅周辺の回転寿司「まつりや」でランチした。期待通り、釧路産の新鮮な魚がたくさんあり、しかもリーズナブルで最高だった。

次に向かったのは、東釧路にある「旧太平洋炭礦炭鉱展示館」。実はここ、想像の20倍くらい面白かった。今回の旅行で一番楽しかったかもしれない。書きたいことが多すぎるので、別記事にまとめている(釧路の穴場スポット!旧太平洋炭礦炭鉱展示館の記事はこちら)。

展示館の後に向かった場所は釧路湿原展望台。16:00ちょっと前に到着し、日はもう暮れ始めていた。ここでは一周1時間程度の遊歩道を歩いて釧路湿原の展望所まで行くのが定番の楽しみ方だが、わざわざ足元の悪い中、冬の湿原を見る気がおきなかったので、施設屋上の展望エリアから見るだけにした。広い湿原が遠くに広がり、十分眺望を楽しめたので、わざわざ歩かなくて良かった。

施設内には展示スペースがあり、釧路湿原について勉強することもできた。

その後時間が余ったので、再び釧路市街の方に戻り、複合商業施設「フィッシャーマンズワーフMoo」に寄ってみた。1階には市場はお土産売り場があり、上の階には飲み屋横丁があり、そこそこ楽しいところだった。ただ、ちょっと規模が小さく人数は少なく、寂しい感じもあった。

帰りの飛行機に乗る前に釧路でラーメンを食べたいと思って色々調べていると、「仁」というラーメン屋が典型的な釧路ラーメンであり、絶品という情報を得たので行くことにした。どうやら釧路ラーメンというのは魚介の風味を効かせた醤油ラーメンであり、北海道三大ラーメン(札幌、旭川、函館)に次ぐ4番目のポジションを狙っているとのことであった。

たしかに仁のラーメンは美味しかった。あっさりとした醤油味の中にほのかに煮干しの香りが漂っており、思わずスープを飲んでしまう味であった。

夕食を食べて満足した後は空港に行き、20:00のフライトで東京へ帰った。一番見たかったフロストフラワーは見られなかったけど、タンチョウヅル、炭鉱展示館、美味しい海鮮等を満喫できたので、結果的にはとても充実していて楽しい旅行だった。

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