基本データ(山域、標高、コースタイム)
山域:奥多摩・奥武蔵
場所:東京都西多摩郡奥多摩町と埼玉県飯能市の境
標高:969m(棒ノ折山)
登山口の標高:約253m(川井駅)、約267m(さわらびの湯)
コースタイム実績:総歩行時間5時間5分(休憩時間除く){川井駅(9:00)⇒南平バス停(9:30)⇒上日向バス停(9:50)⇒清東橋バス停(10:10)⇒登山口着(10:20)、登山口発(10:35)⇒棒ノ折山着(12:15)、棒ノ折山発(14:10)⇒権次入峠(14:25)⇒岩茸石分岐(14:50)⇒さわらびの湯(16:20)}
今回歩いたルートマップ
登山の記録
朝8時52分、JR青梅線の川井駅に到着。
紅葉シーズン+晴天ということもあり、電車は始発の立川から既に混んでいて、残念ながら川井駅まで座ることができなかった。
ただ、登山者らしき人達は御岳駅で大量に降りた為、川井駅では我々のパーティ以外には一人しか降りなかった。人が多いと登山道が混雑するので、人が少なくて良かった!
無人の改札を抜け、左手にある階段を下り、いざ棒ノ折山に向かって出発!
一旦大通りに出て、駅からみて川の反対側の道にわたる。
しばらくは舗装路をひたすら歩く。
30分ほど歩くと南平バス停に到着。この周辺は小さな集落になっており、小さな直売所もあった。ワサビがとても立派で美味しそうだった。
直売所を通り過ぎるとこんな感じ。この先をもうちょっと進むと岩茸石山の登山口が出てくる。
道中、川沿いで紅葉する木々がちらほら見られた。
9時50分頃に上日向のバス停を通過し、10時10分に清東橋バス停に到着(写真は清東橋バス停)。
実は上日向のバス停までは川井駅から出ているバスで来ることもできる。
ただ、歩いた方がゆっくりと綺麗な景色を楽しめるので、時間に余裕があるのであれば、バスよりも歩いた方が良いと感じた。
紅葉が美しい!
清東橋バス停を過ぎると、キャンプ場がちらほらと現れる。水がとても綺麗で、釣りも出来るようなので、かなり楽しそうだった。
とても有難いことに、百軒茶屋キャンプ場が開いており、ここで冷えたビールを購入することができた。
オーナーのおばあちゃんが人懐っこくて良い感じの人だったし、場内の雰囲気もいい感じだったので、いつかここに泊まって釣りをしたりバーベキューをしたりしたいなぁ、と思いつつ山頂に向けて出発。
百軒茶屋から200mほど歩くと、ついに棒ノ折山登山口に到着。
道標がちょっと分かりづらく、見逃しそうになった。ここからは一気に傾斜が増すので、気合を入れなおし登山開始!
意外なことに、登山道のあちこちでワサビが育てられていた。ワサビは水が綺麗じゃないと育たないらしいので、どうやら奥多摩の水は綺麗らしい。
途中何か所かで木製の橋を渡った。前日の雨のせいで濡れており、めちゃくちゃ滑った。
最初の方の登山道はこんな感じ。両脇に木々が茂っていた。
小さな滝もあった。
結構な急登の後、尾根に出ると若干傾斜が緩やかになった。ここまできたらあともう少し!
尾根沿いの道からは、時折木々の隙間から向かいの山が見えた。百軒茶屋のおばあちゃん曰く、今年は台風の影響で紅葉があんまり綺麗じゃないみたいだけど、それでもやっぱり良い景色!
ちなみに尾根から山頂までの道中、ところどころで写真のような線状の構造が岩石に見られた。これは岩と岩が断層によって擦れた時の擦り傷で「条線」または「擦痕(さっこん)」という。
そして12時15分、ついに山頂到着!
山頂はかなり開けていて、既に多くの登山客で賑わっていた。
とはいえ、高尾山や雲取山などと比べると大分マイナーな山ということもあり、昼食の場所は容易に確保できたし、丁度よい混み具合だった。
山頂からは埼玉の街並みが一望でき、また男体山などの栃木の山まで見ることができた。正直、思っていたよりもはるかに良い景色だった!
天気がよく気温も温かかったので、かなりまったりと2時間ぐらいお昼休憩。そして14時10分、下山開始!
10分ほど歩くと分岐に到着。写真の右側にいくと岩茸山や御岳駅の方向に行くらしいが、今回我々は埼玉の温泉に下るので、左側へ。ちなみに案内板によると、左側にいくとこの先、「岩茸石」があるらしい。紛らわしい!
分岐後はひたすら下る。
黄色くなった葉っぱがいい感じ。
分岐から10分ほど下るとベンチ&テーブルを発見。
そして14時50分、岩茸石の分岐に到着。岩茸石はただの大きい岩だった。ここからは川沿いを歩くルートと尾根沿いを歩くルートを選べるが、今回は尾根沿いルートを選択し、そのまま直進。
尾根沿いのルートということもあり、途中良い景色の場所があった。
下山中、2回ほど道路を横切る。
そして16時20分、ついに下山!
汗を流しに温泉へ。かなり綺麗な温泉施設だった。天然温泉だし、露天風呂もあったので、結構気に入った。
そして17時55分のバスに乗り、飯能駅へ。ちょっとバスが遅れたため、18時55分飯能駅に到着。ここから西武池袋線に乗って東京に帰った。
飯能駅の数駅手前の東飯能駅バス停で降りれば、JR八高線に乗って帰ることもできるので、結構東京からのアクセスは良いようだった。
総評:眺望よし!アクセス良し!手頃で初心者向けの山
標高差700m, コースタイム5時間と、あまりハードな山ではなかったので、初心者にとっては丁度良いレベルの山だと感じた。
富士山やアルプスが見えないということで、登山前はあまり景色に期待をしていなかったが、埼玉の街並みを一望でき、遠くには男体山などの山々を望めた為、良い意味で期待を裏切られた。
個人的には麓と山頂を往復するピストンより縦走の方が好きなので、奥多摩から埼玉に抜けて歩ける今回のルートは楽しかった。
麓には日帰り温泉があり、公共交通機関だけでアクセスできるという手軽さもあるので、是非また登りたい山となった。