満開のニッコウキスゲと季節外れの水芭蕉を楽しむ夏の尾瀬ハイキング(1日目:鳩待峠~見晴十字路)

基本データ(山域、標高、標準コースタイム)

山域:尾瀬
場所:福島県(南会津郡檜枝岐村)・新潟県(魚沼市)・群馬県(利根郡片品村)の3県にまたがる
標高:1,410m(尾瀬ヶ原)、1,665m(尾瀬沼)
標準コースタイム:4時間(鳩待峠⇒ヨッピ吊り橋⇒見晴十字路)、5時間(見晴十字路⇒沼尻⇒ビジターセンター⇒一の瀬)

ハイキングの記録


前日に戸倉のバスターミナル目の前にある宿「玉泉」に宿泊していたので、この日は朝7時50分頃に宿を出発。ちなみにここの夕食はボリューム満点で美味しかった。

朝8時頃戸倉のバス停を出発。尾瀬はマイカーが規制されているので、戸倉からはバスを使う必要がある。

8時25分、鳩待峠近くのバス停で下車。

そこから5分歩いて8時30分に鳩待峠に到着。ここからハイキング開始!

最初の60分は木々の茂る道が続く。

道の所々でギンリョウソウが生えていた。

9時30分、山の鼻に到着。

ここには「植物研究見本園」という場所があり、至仏山を目の前に臨みながらちょっとした散策が楽しめる。

折角なので花の写真を撮りながら20分ほど散策していると、オゼコウホネが池から顔を出しているのに気づいた。20分前はたしかにそこにオゼコウホネはいなかったので、ものの20分で顔を出したことに驚いた。

今回のハイキングでは、この時この場所でしかオゼコウホネを見ることが出来なかったのですごくラッキーだった。

10時頃、山の鼻を出発し、その先にある尾瀬ヶ原エリアのお散歩開始。ここからはよく整備された、ちょっと狭い木道となる。

7月中旬はニッコウキスゲの見ごろということもあり、通常この時期の週末は人が多いが、今回はそれを見越して有給休暇をとって週末を避けたおかげもあってか、割と人が少なく歩きやすかった。

尾瀬ヶ原ではワタスゲとカキツバタが辺り一面に咲いていた。

ワタスゲはよく見るとところどころハゲ散らかしたように綿が少なめで、ちょっとピークを過ぎた感があったが、遠目に見る分にはまだまだ綺麗だった。

トキソウやサワランも丁度見ごろで、尾瀬ヶ原の至る所でひっそりと控えめに咲いていた。

また、超巨大に成長した水芭蕉を一株だけ発見した。

尾瀬といえば水芭蕉が有名だが、通常5月末~6月中旬頃までが見ごろである為、さすがに今の時期(7月中旬)に見ることはできないだろうと考えていたので驚いた。

その他には、ヒツジグサ、モウセンゴケ、アヤメなどもたくさん見ることが出来た。

花や風景を楽しみながら歩いていると、12時頃牛首分岐に到着。丁度お昼時だったので、ここでランチを食べることにした。

昼食後、牛首分岐をヨッピ吊り橋の方向に行くことにした。このルートではニッコウキスゲが綺麗に咲いていた。

また、このルートにはちょうど湿原と水面がバランスよく分布している場所があり、ここから見る燧ケ岳がとてもフォトジェニックであった。

個人的には、今回の尾瀬トレッキングで一番気に入った場所なので、是非とも牛首分岐-ヨッピ橋の間のルートを歩くことをお勧めしたい。

ヨッピ吊り橋には13時50分頃到着。

14時10分、東電小屋に到着。ここには空箱を積んだ歩荷風の荷物が置いてあった。折角なので背負って写真を撮っておいた。

東電小屋から見晴十字路までの道の途中(見晴十字路から徒歩10分ぐらいの場所)に、ワタスゲの群生地があった。個人的にはここも結構お勧めしたい。

そして15時20分、見晴十字路にある本日の宿泊先「弥四郎小屋」に到着。人気の観光地ということもあってか、結構綺麗な山小屋だった。

2日目に続く